高級インテリアに使われる素材の特徴を伝えます！石材編

前回は木製家具はもちろん、様々な家具に欠かせない木材について紹介しました。
今回は、高級インテリア家具に使われる石材を紹介していきます。
高級インテリアアイテムを探していると、色々な悩みにぶつかります。
実物が見たいけど展示がない、通販の画像だけで選ぶのが怖い、なんでこんなに高いの？ こういった悩みをお持ちの方は沢山いらっしゃると思います。
その時に是非見ていただきたいのが素材です。
やはり高級インテリアブランドはデザインだけにこだわらず、素材選びからこだわりを見せています。
またそれぞれの素材の特徴を活かすことができるかは作り手の職人のスキルにも寄与します。
そのため素材の特徴を知るということは重要で、アイテム選びにも必ず役に立ちます。 高級インテリアには様々な素材が使われています。
繊維、金属、木材、石材、電気系統全てを１記事で紹介すると長くなりすぎるので、今回は石材にフォーカスして紹介していきます。
石材の中でも特に高級インテリアブランドで使われることが多い石材を、それらの特徴とともに紹介します。

高級家具インテリアで使われる石材の大きな分類

家の中の様々な場所で石材が使われます。 お庭、外壁、内装、床材、オブジェ、テーブルの天板、脚などなど、多くの場面で使われる石材は、細かく言うと非常に多くの素材に分けられるので、 ここでは高級家具インテリアアイテムに使われる天然石材にフォーカスし、まずは大きな分類から説明していきます。

火成岩3

火成岩はマグマが冷却され、固まった岩石です。
代表例は御影石や鉄平石があります。
特徴としては、大きな結晶(斑晶)や小さな結晶(石基)によって構成されることが特徴です。

変成岩

火成岩や堆積岩など既に岩石となっているものが変成作用を受けることによって出来上がった岩石をいいます。
そのため、既に変成岩となっているものがさらに変成作用を受けて、違う変成岩になる場合もあります。
変成作用には地層が地殻変動による熱や圧力を受けて再結晶化することなどが挙げられます。
代表例として大理石が挙げられます。

堆積岩

堆積岩は長年に渡り、小石、砂、泥などが堆積し固まったものです。
表面はマットで、優しい風合いでインテリアの特に建材の仕上げに多く使われます。
インテリアアイテムには火成岩や変成岩が良く使われています。
代表例は石灰岩、砂岩、凝灰岩などがあります。

高級インテリア家具で使われる石材の細かな分類

ここまでは、大きな分類で石材を見てきました。
しかし、素材の表記で、『火成岩』や『変成岩』と表記されているのは見たことがないと思います。
そこでここからは実際に表記されている素材別にその特徴などを紹介します。

御影石　火成岩に分類

御影石はgraniteや花崗岩と呼ばれる石です。
ここではメジャーな呼び方である御影石と呼ぶことにします。
御影石は高級インテリア家具でも良く使われており、その特徴としては、非常に硬い、様々な色素が含まれている、磨くほどに美しくなるという点が挙げられます。
その硬さから、有名なものは墓石、他にも日光東照宮の鳥居や、ヨーロッパの石畳にもつかわれています。
御影石は非常に硬い石として有名で、硬さを表すモース硬度は6～6.5度です。
これは大理石が3ということに比べれば、非常に硬いことが分かります。
その硬さから耐久性が高いということで高価であること、また硬く、加工が難しいため高価になるという2つの点で高級インテリア家具には御影石が多いです。
高級インテリア家具ではデザインはもちろん、耐久性にもこだわるため、耐久性の高い御影石を使う、デザインをするために加工が必要、非常に硬いため、加工に手間と時間と技術が求められる、その結果として高価になるというわけです。

大理石　変成岩に分類

高級インテリア家具といえば大理石を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
大理石のインテリアアイテムと言えば、オブジェ、テーブルの天板、床材、壁材など多くの場所に使われています。
大理石と聞くと思い浮かべるのは、独特なマーブル模様と高級感のある艶でしょう。
大理石は自然のなかに存在する石灰岩に変成作用が加わった変成岩の一種です。
産地によって模様やカラーも異なり、天然の大理石は物によってはブランドとしての価格になることもあります。
ただし、天然の大理石は多孔質で水分を吸収しやすく、シミになりやすいということ、酸に弱いという点が欠点として挙げられます。
それを上回る、高級感、耐熱性が天然大理石の良さです。
現在は人工大理石もあり、人工大理石は人工素材なので加工もしやすく、水や酸に弱いといった天然の大理石が持つ欠点を解消し耐久性に優れているというメリットがありますが、
天然の美しさにはかなわず、また人工大理石は大理石とは全く別物で大理石を成分に含まない樹脂です。 やはり本物の高級感にはかなわない質感です。

トラバーチン　大理石に含まれる

トラバーチンと表記されている商品を見たことはありませんか？
高級家具インテリアでこちらもよく使われている素材ですが、大きく分けると大理石に分類される石材です。
また、石灰岩の一種と分類する方もいます。
ただ、多くは大理石として建材や高級インテリアの素材表記がなされる石材です。
画像を見ていただければ、思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
高級インテリア家具にはもちろん、内壁材にも使われることが多いです。
トラバーチンは温泉や鉱泉などの地下水中で生じた石灰質の化学沈殿岩を言い、温泉などに溶けていた炭酸カルシウムが地表に湧きだし方解石として沈殿し、それが積み重なって出来ています。
古代ローマを感じたり、ローマの温泉を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、トラバーチンはイタリアが有名で、イランなどから切り出されている石です。
特徴としては、比較的柔らかく加工がしやすく、耐久性もあり、大理石の一種ということで高級感と清潔感もあることが挙げられます。
また大理石のようにひんやりとした雰囲気ではなく、木材のような温かみのある見た目から、大理石とはまた違った使われ方もされます。

石材のあれこれを知ることでそのアイテムの良さを知る

以上が高級インテリア家具アイテムで良く使われる石材でした。
インテリアや建材で使われる石材は多くありますが、それぞれの特性を知ることで家具のデザインコンセプトやそのスタイルを知ることができ、オンラインでもスムーズに買い物が出来ます。
また価格についても素材が分かれば納得して買うことが出来ることが増えるのではないでしょうか。
他の素材の記事も合わせて読んでいただけると、より素材の理解や組み合わせが分かるように書いているので、是非読んでみてください。

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